ギターとか音楽のあれこれ

ギター本体やエフェクターのレビュー、音楽理論や楽曲解析からただの音楽雑談まで幅広く展してますよ。

Van Halen ヴァンヘイレン

個人的に好きなギタリスト紹介第2弾!

今回は超ド定番のこの方!!

 

f:id:K_guitar:20190423023951j:image

 

 

はい、エドワード・ヴァン・ヘイレンでございます。

この人はみんな好きですよね(^^)

 

 

俺は初めてこのPanamaのビデオを見た時に「なんて馬鹿なんだこいつらwww」と思いました(褒め言葉)

This is America!!!みたいなww

 

だってド頭からワイヤーに釣られてるデイブリーロスだよ!?その他ジャックダニエルのデザインのベースのマイケルアンソニー、踊りながらギターを弾くヴァンヘイレンと、まともなのドラムのアレックスだけやん!みたいなww

まぁアレックスも銅鑼とかあるし十分派手だけど、この中では大人しいほうよねw

 

そんな中、歌に入る前のピックアップの所(実音でEb.D.Bb〜繰り返しの所)、あそこのエディがかっこよすぎていつも溜息が出ますw

あんな風に弾きてぇーwwwっていつも思いますw

意外とあのタイミングで回ってハーモニクス出しながら後ろに下がるのって難しいんだよー^^;

 

このPVの魅力は計り知れないのですが、それは各々チェックして自分なりの魅力を見つけてコメントに書いてくださいw

 

 

サウンド面に関して言えばエディの特徴はなんと言ってもライトハンド奏法!これを外す訳にはいきませんね。

通常、ギターは左手で弦を抑え、右手の指もしくは右手に持ったピックで弦を弾き音を出すと言う方法で音が出ている訳ですが、なんとエディは大胆にも右手でギターの指板を直接押して音を出すという荒業に出るんですね〜。

 

このライトハンド奏法、タッピングとも言いますが、元祖はエディでは無いにしても、これだけ一般的に認知されるようになったのはやはりヴァン・ヘイレンの功績でしょう。

 

ちなみに、自分が知る限り元祖はこの方!

 

 

Vittorio Camardeseさんという方で、超本格的なタッピングを披露してくれてます!

1965年ということは、ロックで言えばビートルズストーンズの時代、クリームはこの一年後です。

その時からこんなタッピングを聞かせてくれているのは驚愕ですね!彼はジャズギタリストなのですが、エレキギターを歪ませていたら間違いなくロック界でギターヒーローになっていたでしょう。

 

さてそんなライトハンド奏法ですが、エディはこの方に影響を受けた訳ではなく、アランホールズワースという人の影響を受けて始めたそうです。

アランホールズワースはとんでもなく手がでかい!普通の人と比べたら女子アナと横綱くらい差があるwww

 

そんなギタリストの演奏を聴いて幼き頃のエディはどう弾いてるんだろう、、と自分なりに考え抜いた結果、右手で弾くことを思いついたそうで、、、お風呂の中でどこまでも届く小指を想像しながら練習したそうです(何故お風呂?www)

 

そしてあの華々しいルックスも相まって、一気にギターヒーローの座に躍り出たエディ、性格はPV通りお茶目で、テレビでライトハンドを披露する時はカメラから指板を隠してどう弾いているか見せないようにプレイしていたらしいw(やな奴なのかも、、ww)

他にも、ライブの取材に来た雑誌記者を騙すために繋いでもいないエフェクターを自分のボードの中に入れていたり、アンプの電圧を落として使っていたのに「電圧上げたよ」と嘘をついたり(これによってアンプの真空管を飛ばす人が続出、エディもホントにごめんと謝っている。)、イタズラ好きなのは間違いないですねw

 

彼は演奏面において特徴しかないのですがw

フロイドローズ・トレモロ・ユニットを使った大胆なアーミングもまた特徴的!

そもそもこのフロイドローズ、初期型ユニット1号機がヴァン・ヘイレンの手に渡っているそうで、先見の明も抜群だったんですね。

フロイドローズの大胆なアーミングと、ピッキングハーモニクスナチュラハーモニクスを駆使して出すサウンドは馬の嘶き(いななき)のようにも聞こえ、非常にカッコイイ!!

後期のライブのサミーヘイガーとのパナマの感想で聴ける掛け合いもまた最高!!

 

リズム面でもやはり独特で、ソロでは絶対と言っていい程一拍目を弾かないのです。

いや弾く時もあるけど、例外よほんと。殆ど4拍目裏か、一拍目裏から入るの。これに騙されるんだなーこれが。ソロの丁度いいフックになってる感じ。

 

その類まれなるリズム感から繰り出される緩急に富んだフレーズはドリアンスケールを基調とするややメジャー系な音使いが多く、泣きのギター的な要素はほぼないと言っても良い。メロディアスな印象はあっても悲しくはないぞ。

そのポイントの1つがルートから6番の音、ドリアンの特徴的な音ですね。

マイナースケールはここが短6度、ドリアンスケールはここが長6度という以外は全ておなじ構成音で出来ており、ブルースロック等ではドリアンスケールが好まれる傾向にあります。

それは、ドリアンスケールがあたかもメジャーペンタとマイナーペンタをミックスしたかのような、ブルースフィーリング溢れる音色に聞こえるからなのですが、当然ブルースロックから発展したハードロック系のギタリストもよく使うフレーズなわけです。

ただエディはブルースフィーリングと言うよりも、単に響きの良さで使っていたんじゃないかと思いますが、、、

 

音作りに関しては「Brown Sound」と言われ、ヴァン・ヘイレンシグネチャートーンになっています。名前の由来はPeaveyアンプを手がけていたJames Brown氏からだと思います。

そのPeavey 5150アンプから出されるそのサウンドはまさにハードロックのお手本!ロック系ならどんなバンドでも使えるのでは?と言うくらい最高な音色です!

私もサウンドチェックの際はパナマのイントロを弾いていますw理想の音色に合わせたいですからねw

フェイザー使いとしても有名で、MXR Phase90はこのバンドのおかげで有名になったのではないでしょうか。

「Eruption」で聞けるフェイズサウンドとタッピングはエディ奏法の基礎が詰まってますね!

 

そういったセンスの塊のようなフレーズから弾き方、ルックスと何から何までヴァン・ヘイレンは当時のギターキッズの心をわしずかみにしたのは間違いないでしょう。私はリアルタイムでは無いですが完全に心奪われましたw

前回のゲイリームーアがソロで好きな人ナンバーワンなのに対して、ヴァン・ヘイレンはバンドで好きな人ナンバーワンって感じですかねw

 

80'sハードロックの教科書のようなギタリスト、ヴァン・ヘイレン

ロックギタリストなら必聴です!!