ギターとか音楽のあれこれ

ギター本体やエフェクターのレビュー、音楽理論や楽曲解析からただの音楽雑談まで幅広く展してますよ。

エレキギターの最終的な出音に関するあれこれ

すっかり間が空いてしまった。1ヶ月半くらい。
まぁ、それはそれで!笑






久々な今回はエレキギターならではのテーマにしたいと思います!




てなわけなんだけども、そもそも何故こんな話なのかと言うと、皆様の認識するエレキギターの良い音とはなんぞや?という所から始まりまして、、、
今回は私の思う「良い機材」「良い出音」なんかに関するお話です。






一般的に良いギターとされるものの認識としては生鳴りが良い、良質な調整が施されているという基本はもちろん
「反応性に優れている(自分が思ったニュアンスを即座に反映してくれる)」
と言うのがあると思いますが、この点に関してはセンシティブ過ぎて、弾きにくさを感じることもあるかもしれないですね(--;)
俺が下手くそというのもありますがw



これはアンプにおいても同じで、自分が弾いた微妙なニュアンスを感じ取ってそのまま音に出てくる、弾いた瞬間音が出るレスポンスの速さが大切ですね。
この反応速度はチューブアンプよりソリッドステートの方が良いのですが、ロック系の人はマーシャルアンプをはじめとした、チューブの歪み感とその雰囲気を好んで使っていると思われます。

俺もたまにJC弾くと反応はやっ!って驚きますw





それと個人的に最も大切なのが「レンジの広さ」ね。
エレキギター本体ならローからハイまでしっかり出ているか、歪んだ時の各弦の分離感はどうか。ここがしっかりしてるギターは弾いてて幸せになるねー(^^)


アンプなら、各EQがしっかり作動するのはもちろん、オイシイと思える位置にあるかどうかもとても大切。
体感だけどマーシャルのEQは、ミドルって書いてあるけど実質ハイミッド付近で、場面によっては欲しい所には来ないのよね。
ケトナーのEQはハイがマーシャルにおけるミドルくらいの所にあって、ミドルはマーシャルにはない帯域になってるの。そこが個人的には好き。


好みの差もありますが、このEQポイントはとても大切。アンプメーカー各社も、歪みはもちろんここの差が結構売りだったりすると思う。




歪みエフェクターもこれに似てると思う。空間系はまた全然別だけど、歪みは「原音重視」「ニュアンス重視」って、凄いウリにしてない?
どんなに歪ませても手元でクリーンに!みたいなのとか、まるでクリーンをそのままドライブさせたようなナチュラルさ!とか。


如何にナチュラルかつ音楽的なサウンドを作るかをこぞって開発していますね。






そんな感じなわけですが、私が考えるエレキギターにおける良い音は2パターンありまして、1つはギター本体、アンプをはじめ各機材がもつポテンシャルが最大限に活かされているもの。
良いギター、良いアンプ、良いシールドの3点を基本に良質なエフェクター、電源等を使用して作るです。まぁ上述の一般的な認識と相違ないかと。。
これに関してはあまり語る事も無いですよね。なんせ実際にいい音なんだから。







しかし、エレキギターならではの良いサウンドの作り方がもう1つあると思うんです!

それは


「最終的な出音が良ければなんでも良い」


というものw
出音にコミットしますww
こちらは一般的な考え方なのか自信が無いのですが、発想としては良いと思うんだよなー。




で、この出音コミット型のわかりやすい例でいえば「Boss MT-2 Metal Zone」師匠ですね。何繋いでもメタルゾーン!みたいなw
好き嫌いは別れるけども、私はアリだと思う派閥ですw



料理でいえば

「素材の良さを活かした味付け」

「とりあえず味の素いれとけ」

みたいな。どっちも美味しければいいじゃん!みたいな発想なのですw




エレキギターは音作りにおいてアコギとは比べ物にならないほど多くの機材があり、その可能性は無限だと思うのです。
メタルゾーンにモンスターロックのシールド使ったらだいたいどんなギターでもメタルやるにはめっちゃいい音がでる!とかね。



マーシャルとTSの組み合わせもこの類だと思っていて、マーシャルアンプのキンキンなレンジのドライブにTSをかますと程よくハイ落ちしてかつミッドがブーストされ、80's Rockにかせないあの音になるわけですよ。
そのサウンドが良いと思う人が多いからこそTSは評価されるわけで、単体だと正直そこまで評価が高くならないと思います。



そして、個人的にはその組み合わせの妙こそ機材選びの醍醐味だと思ってますww
いやね、良い機材買えばいい音なのは分かってるんだけどさ、なんか実験みたいで楽しいじゃんw


ただ、これをやるには条件があって「ちゃんと良い音を分かっていること」と「目指すべきサウンドがある事」のどちらかが必要ですね。
どちらかと言えば後者の方が強いかな。




「この機材が原音に対してどんな変化を起こしているか」が分からないと使いこなせないし、目指すべきサウンドが無いと良いも何も分からないもんね。
80's Rockやりたい人なら無理に高い機材買わなくてもメタルゾーンとモンスターロックのシールドだけでいいと思うし、カート・コバーンになりたいならDS-1とスモールクローンだけでいいし。

ていうか、メタル命のギタリストが

「原音重視のサウンドが、、」

とか

ピッキングニュアンスが、、」

とかぬかしてたら「いやいや!アナタの世界にはもっと大事な事あるでしょ!」と言ってあげたいw
触れただけで音が出るくらい弦高ベタベタにしてハイゲインの歪みに良いノイズゲートかますんやぞ!と言いたいww(ステレオタイプな例ですw)
ちなみに私は、メタルを弾く時はピッキングで強弱ちゃんと付けられるよりはむしろどんなピッキングでもおなじ出音であって欲しいタイプですw




そう、そんなわけで、ブルースやるにはこの音!メタルにはこの音!みたいなのが自分の中にあれば、そこを目指して機材を組み合わせるのもありかと、、

例えばローが削れるエフェクターにローが膨らみすぎるブースター足してみたり、ミドルめっちゃ強調されるアンプにドンシャリエフェクターかましてみたり、発想は自由になんでも出来ますね。
アンプの良さ、機材の良さを殺してるよ!なんて意見もあると思いますが、その通りですねw
トータルの出音の為に個々の良さを殺してる状態ですが、最終的な結果が良ければ良いのではないかと、、逆に各々の弱点を補強する事で1+1=無限になる可能性を秘めてると思うのです。
アンサンブルにおいて良い音だけどギター単体の音は微妙。みたいな事も多々ある訳ですし。

だから、一般的に評判の良くない機材でも、こう使えば良い!自分には合ってる!
という事が多々あると思います。その組み合わせを発見するのが私の楽しみでもありますw





てなわけで、当ブログではそんな人間が機材レビューやギタリスト紹介したりしてますw
目指す所はいい音なのは間違いないですし、いい音を聞き分ける自信はありますから、変な目で見ないでねw