ギターとか音楽のあれこれ

ギター本体やエフェクターのレビュー、音楽理論や楽曲解析からただの音楽雑談まで幅広く展してますよ。

Gary Moore ゲイリームーア

個人的に好きなギタリスト、バンドを紹介していくシリーズでも連載してみようと思います。

あー、こんなギタリスト好きなんだー。というのが分かるとその人が好きな音とかジャンルがわかると思うので、機材レビューのクセも分かるでしょう!

と言うのが趣旨ですww

 

第1弾はこの方!!

 

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Mr.Guitar Crazyことゲイリームーア!私の最も好きなギターヒーローです!

 

彼は北アイルランドベルファスト出身で、10歳の頃にギターを弾き始め、1969年に17歳でデビューしています。日本ではシン・リジィ加入後のイメージが強いであろう彼も実は60年代から活躍しているのだ!

 

彼の1番の魅力は何かと言ったらやはり泣きのギターでしょう。

こんなにも切なく、悲しくギターを弾ける人は他に誰もいないと思う。

「パリの散歩道」「Still got the Blues」「The loner」辺りは圧巻。オススメ動画を紹介しだしたらそれだけで1日終わる勢いなので1曲だけご紹介します。私が初めて聞いたGaryの曲です。とりあえず見てください。彼の全てがわかります。

 

 

 

 

 

いやー、、、、、、素晴らしい!!!!

もう、説明することが無いのでこのまま終わってもいいくらいですねww

でもそれだとなんの意味もないので魅力を語ってみたいと思いますw

 

 

 

ゲイリーは時期によって様々なジャンルを演奏していますが、ギタリスト的に分析してみると、使用しているフレーズはペンタトニックスケールを主体としたブルース、マイナー系の音使いが多く、早弾きの際には同じフレーズを繰り返す、いわゆるランフレーズもよく使いますね。

3連符に4音を乗せて弾く、等のポリリズム的ランフレーズも代表的です。

ジャジーな響きのメジャーセブンのアルペジオフレーズ(M7.R.M3.5を6連符に乗せて弾く)はコロシアムⅡ時代の影響でしょう。ジョンサイクスをはじめ多くのギタリストにコピーされていますね。

 

マシンガンピッキングの元祖と思われる彼ですが、その右手の使い方はジョン・ペトルーシの様に力を抜いて弦間の振り幅で音圧をコントロールする現代的なタイプのマシンガンピッキングとは異なり、物凄く力が込められている事でしょうwww

物理的に音圧を出すタイプw(あくまで印象の話です。)

 

実際にはゲイリーも振り幅でのコントロールはもちろん、あの巨大な手(広げるとB4ノートくらいあるらしい!)でしっかりミュートをかけており、手がでかいが故に振りが大きく見えリキんでいるように見えるのだと思います。力が入っていたとしても、絶対勢いに任せた雑なギターではないのだ。

何故ならゲイリーは熱く激しいギタリストであると同時に、切なく繊細なギターも得意としているから。荒いけど雑じゃないんだよ。

早弾きもよく聴くと詰め込みじゃなくてキッチリ音符通りだし音詰まりもない。ボリュームコントロールピッキングで音色をしっかり操ってる。そこに気づいた時は感動したなぁ。

 

 

ちなみに、私はロマン派なので力の限り振り抜くスタイルのマシンガンピッキングを駆使しますwww

みんなも筋トレからスタートしようぜ!

(色んな意味で危ないので決して真似しないでください。)

 

 

さて最大の魅力である泣きのギターについては他所でも散々語られていると思うので、良く比較される(?)サンタナとの違いを個人的に例える事にします。

あくまで主観によるイメージですので、ご自身のイメージと違っても御容赦くださいw

 

 

サンタナのプレイ

はぁ、、おれ今、めっちゃ悲しいねん。。。分かってくれるか?にーちゃん、、、めっちゃ悲しいねん。。。

と問いかけてくるタイプで、内から滲み出てくる悲しさ、切なさを表現している。芸人のヒロシさんみたいな。ヒロシです、、みたいな(なぜかエセ関西弁)

 

 

ゲイリーのプレイ

なぁおれ今悲しいんだよ!わかるだろ!?お前も悲しいよな!?だよな!?な!?お前も泣けよこの野郎!!!泣けーーーーぃ!!!

と、自分が悲しい、切ないという気持ちをこちらにも強要し同意させようとしてくる、松岡修造さんのような暑苦しさ。

 

 

 

これ伝わるのかな?www

あ、松岡修造さんも大好きですよ☆

 

 

 

そもそも両者のライブを聴けばわかる事ですが、コンセプトが違うから全く似てない!比較するものでは無い!というのが私の意見です。

 

その上で、とにかく、ゲイリーのギタープレイはひたすらに熱い

しかしゲイリーは熱いだけでなく繊細な音色の操り方も天才的!

「Rockin Evrey Night Live In Japan」収録の「Sunset」なんかを聴いてもらえればその繊細さが分かるはず。ピッキングニュアンスとボリューム、トーンコントロールだけで変幻自在の音色を繰り出す、ギターの魔術師です!

どんな場面、どんな状況であっても何がなんでもギターを泣かせるぞこの男は!と思ったもんですw

 

 

ゲイリーの魅力はハードロックだろうがドラムンベースだろうが、100%の熱さの中にしっかりとした冷静さを足した、120%の力で演奏している所にあると思います。

 

ソングライティングにおいては時期によって色々な意見に別れると思いますが、個人的にイチオシは「Wild Frontier」ですね。

アイリッシュの匂いを感じるフレーズが最初は演歌くさかったり面白く聴こえてしまったのですが、今となってはそれにどハマりしてます。

 

ハードロック+アイリッシュがゲイリーが開拓した新境地であり、後のフォークメタル、ヴァイキングメタルに与えた影響は大きいと思います。

その辺のトラッドメタル系が好きな方は絶対気にいると思いますので、ぜひチェックしてみてください!!

 

2010年に21年振りの来日を果たした時はバッチリ見に行きました!ブルースロックに乗せて、相変わらず豪快なサウンドを聴かせてくれたのを覚えています。

2011年からは本格的にハードロックに復帰し、新作を引っさげてワールドツアーに出る予定のゲイリーでしたが、2011年2月6日スペインでの休暇中に不幸な事故で命を落としてしまいました。

このニュースを見た時、本当に落ち込みました。いつか共演したいと目標にしていたのに、、

 

数年後、奇しくもゲイリーの命日である2/6に、フィギュアスケーター羽生結弦君がパリの散歩道を使用したプログラムで五輪の金メダルに輝いた事で再び脚光を浴びたと言うのは何か運命を感じますね。

 

さて、大好きなギタリストなので、カバー音源でも披露してみようかなw

 

 

これは今でもイントロだけなら何人か黙せるんじゃないかと思ってますw

歌詞間違えてるけど^^;

 

最後は自分の宣伝ですが、今日はこんな所でw

皆様、興味を持って頂けたらゲイリームーアの楽曲を聞いてみてくださいね(^^)

 

 

 

 

 

 

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